THE TUDORS チューダーズ 背徳の王冠シーズン2 第6話 離れゆく心
歴史ドラマが好きなので見ています。イマジカBSで視聴していますが、2009年にAXNミステリーでも放送していたんですね。全10話と書いてあったので見始めたのに、更にシーズン2があったのでそのまま見続けているところです。でもシーズン3もあることにさっき気がついた。意外と長いな・・・。
イングランドでもっとも悪名高い英国王ヘンリー8世の欲望と権力の物語をドラマティックに描いたTHE TUDORS(チューダーズ)。
エリザベス、ブーリン姉妹、クロムウェルなど、この時代付近の映画は結構ありますよね。どれも見たことないんだけど機会があれば見てみたいと思っています。
最近のヨーロッパの歴史ドラマではよくあるスキャンダラスなドラマですが、王の女性関係だけでなく、政治や宗教についても丁寧に描いています。衣装やセットはとても豪華。
美しい女性がたくさん登場し、もれなくアハンウフンなシーンが付いて来ますので、家族一緒ではちょっと見づらい。
シーズン1はなんとなーく見ていたんだけど、シーズン2の方は面白いと感じて見ています。
前回は王の友でもあったトマス・モアを処刑。
「私は王の家臣である前に神のしもべだった」と言い残して斬首されるモア。好きなキャラだったのでとても悲しい回でした。。。
ローマ教皇クレメンス7世は枢機卿フィッシャーとモアの処刑、国王至上法を推し進める英国王に怒りをしめす。
そういえば礼拝堂に壁画を描いているミケランジェロがちょろっと登場しましたね。
改革をすすめるにあたり、クロムウェルの提案により劇を演じさせて教皇の悪徳ぶりを庶民に見せつける。
モアの殉職により反発が強まるのでは?と危機感を強めるクロムウェルとクランマーは改革派を協会の要職に配置しようと密かに動いている。
何人もの人間で動かす大きな活版印刷機が出てきます。この印刷機で新君主制と改革を説明する冊子を刷って、英国民にとっていかに自由をもたらすかを広めようとしている。
しかし王の絶対的な権力をもたらすため不安を覚える詩人ワイアット。
友人のクロムウェルはそんなワイアットの自由方便な発言を警告する。いつか足を踏み外すぞと。まぁこれは複線なんですよね。
未だに庶子の子だと言われるエリザベスを心配するアンは、フランス王の末っ子とエリザベスの婚約をヘンリーに提案する。
しかしフランスから断られ、代わりにキャサリンの娘メアリーとフランス皇太子の婚約を提案される。つまりローマカトリック教会が認めていない王妃アンの娘など庶子にすぎず、フランスとしては正式な王妃であるキャサリンの娘ならOKだと。
怒りを面に出さずじっと我慢するヘンリーは、瞬間的に蝋燭の火を手で掴んで消してます(笑)。
ヘンリーを演じるジョナサン・リース・マイヤーズはとても良い演技をしますね。色気がある俳優さんです。
アンは王がベッドにこないため嫉妬に怒り狂う。絶対によそに女がいる、ハーレムを作ってるに決まっている!とハーレムの妄想の映像まで出てきます(笑)。
そのことを兄に話し、兄はアンを抱きしめる。親密そうに見えるアンとアンの兄の姿を怪しげに見つめる侍女。これも複線になってるのかな。
浮気を問い詰めるアンに怒りをぶちまけるヘンリー。
おまえなどいつでも捨てられる、王妃の座に感謝しろ、今だったら結婚してない。
ここまでアンにブチギレたのは初めてですね。
シーズン2になってからのチャールズは、女グセが抜けて真面目な紳士になったかと思いきや、フランスの提督シャボーを接待するさいについてきた姪のジェルメーヌとアハンウフン。
すぐに妻にバレて泣かれてます。しょせん人は変わらないのね!
でもチャールズはこうでなくっちゃ。はっちゃけてるチャールズの方が好きです。
そして彼はヘンリーにとって今や唯一、正直な気持ちを話せる存在といえるでしょう。
他の仲間たちはみんな死んじゃったからね。
シーズン1で若いヘンリーと遊びふける仲間たちが懐かしい。
そんなチャールズにモア処刑に対する素直な気持ちを吐露するヘンリー。
何も言わずにヘンリーの肩を抱くチャールズ。
十字架のペンダントを見てトマスへの思いを馳せる。
トマスを守りたかった、助けたかった。だがその度に彼を消せと耳にささやくものがいた!
その目線の先にはアンが。
十字架にキスをして泉に投げる。沈んでいく十字架はカトリック教会との決別、そしてトマスへのさよなら。その両方を意味しているのでしょうか。
第6話でのヘンリーは、アンとの会話も上の空、悪夢にも苛まれ、モアの幻覚まで見る始末。
モアの処刑したことに苦しんでいる英国王の姿が度々見られます。
そしてアン・ブーリンとの間に決定的な何かが生じてしまう。
離れゆく心って題名は、民心が離れるのかなと思ってみてたけど、ヘンリーがアンから離れていくってことだったのね。
アン・ブーリンが公衆の面前で刺されるという暗殺者の妄想が出てくるのですが、この第6話を境に堕ちていくであろうアンの運命を暗示しているかのようです。
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ジョナサン・リース・マイヤーズ, ナタリー・ドマー, マリア・ドイル・ケネディ, サム・ニール, ジェレミー・ノーサム
ポニーキャニオン
2013/04/28 | THE TUDORS チューダーズ 背徳の王冠 大河ドラマ, 歴史
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