AXN開局15周年特別番組 時代を彩る海外ドラマを見ました
AXNでも開局15周年特別番組「時代を彩る海外ドラマ」を放送。これが意外にも見応えのある番組で楽しめました。1956年から始まる日本における海外ドラマの歴史を当時の時代背景と共に振り返る、海外ドラマ好きなら是非みておきたい、見て損はない内容でしたよ。
関根勤、加賀美セイラ、海外ドラマライターの今祥枝を迎えて、歴史を振り返る1時間。
最近はめっきり地上派を見ていないので、関根勤を久しぶりに見たけど歳くったなー。
彼が昔、24の話をテレビで一生懸命説明していたのを憶えています。王様のブランチだったかなぁ。
パーソンオブインタレストは知らないみたいだった。是非とも視聴して地上派で宣伝してもらいたいものです。
フォロイングのことをフォロワーズって間違えていたのはご愛嬌。
日本での海外ドラマ創世記に携わった中村直弘(テレビ朝日の前身である日本教育テレビの第1期生)、創世記から声をあてていた声優の波佐間道夫らもVTRで登場。
24のジャックバウアーの声優・小山力也も出してくる辺り、さすがAXNはわかってるわー。
番組では初めて日本で海外ドラマを放送した1956年4月28日から、1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、そして2000年代と順を追って歴史を振り返っていきます。
初の海外ドラマ「カウボーイGメン」が放送された時代はまだ白黒。日本でのテレビ普及率は4.9%で、多くの人は街頭テレビで見る時代です。
五社協定により映画スターのテレビ出演が制限され、これにより海外ドラマが注目されることになる。
当時は無名のクリント・イーストウッドも出演していた長編西部劇のローハイド(1959)、シチュエーションコメディ(シットコム)を確立させたアイラブルーシー(1957)など放送。
当時はテレビは生放送の時代。海外ドラマも放送時に生で声あてをしていたそうです。
凄いねそれ!失敗できないじゃん。
1960年代に入ると、ニュートン・ミノー発言(暴力や殺人、サディズムなどのテレビ批判)により西部劇が減り、東西冷戦、宇宙開発競争などの時代を反映するかのように、スパイ大作戦(1967)、スタートレック宇宙大作戦(1969)、コンバット(1962)、奥様は魔女(1966)など放送。
1年間で70作品以上放送され、海外ドラマ人気も全盛期を迎えます。
今より全然多い!ってどういうこと?
今は深夜に細々とやってるだけなんて悲しいナー。
今の地上派なんてくだらない番組しかやってないのにね、今ゴールデンで海外ドラマやったら視聴率取れると思うんだけどネー。
1970年代はベトナム戦争があったりで政治不信が高まる。
ウーマンリブ・強い女性、個性的なヒーロー、アンチヒーローを主役にしたドラマが登場し、新たな価値観、社会を反映する鏡になっていく。
刑事コロンボ(1972)、チャーリーズエンジェル(1977)。さらには日本で平均23.4%の視聴率を獲得したルーツ(1977)など、衝撃的でタブーなドラマも放送される。
NHKが大草原の小さな家を放送はじめたのもこの頃か。
私が見たのは90年代ぐらいの再放送だと思うけど、エンディングの曲は今でも憶えていますね。
1980年代は好景気を迎えた強いアメリカを象徴する、派手でスケールのでかいアクションドラマが登場します。
これまでとは違うスタイリッシュな刑事ドラマ、マイアミ・バイス(1986)、ナイトライダー(1987)、超高速攻撃ヘリエアーウルフ(1986)、特攻野郎Aチーム(1985)など、痛快なアクションドラマを多数放送。
この時代になると見たことがあるドラマが出てきます。
日本でもゴールデンタイムや夕方に放送していましたよね。なつかしいわぁ。
エアーウルフやナイトライダーはかすかに憶えています。
1990年代は多チャンネル時代の幕開け。日本では1991年にWOWOWが開局。脚本にこだわり、専門性やリアリティを追求するドラマが次々に登場します。
ツインピークス(1991)、Xファイル(1995)、ER緊急救命室(1996)、ビバリーヒルズ青春白書(1992)など放送。
でましたツインピークス。これちゃんと全部みてないんだよなぁ。またテレビでやらないかしら。ツインピークスはリメイクだか続きだかの話が出てますよね。
Xファイルはゴールデンタイムでやってましたよね。
この時代だったと思うけど、テレビ東京で夜10時にアメリカンゴシックってドラマをやってましたよね。あれ好きだったわぁ。
2000年代に入ると、映画の製作プロデューサーがドラマを手掛け、人気俳優がドラマシリーズの主演を務めるなど映画とドラマの垣根が無くなっていきます。
ワールドワイドなセールス、パッケージビジネスの拡大により、ドラマに莫大な予算を投入。スケールの大きな作品が登場。
ジェリー・ブラッカイマーの24 TWENTY FOUR(2004)やCSIシリーズ(2002)、J・J・エイブラムスのロスト(2005)、ブライアン・シンガーのドクターハウス、リドリー・スコットのナンバーズなど、垣根を越えた交流が加速していきます。
また、ケーブル局製作ドラマから生まれる新たなムーブメントの到来。
地上派では流せない過激な描写、個性的で大胆な表現が可能ということもあって人気ドラマが次々に出てきています。
最近は日本の映画1本分の制作費をドラマ1話分で使ったりしてますからね。
ロストのパイロット版は約16億円、ボードウォークエンパイアは第1話に40億円とか言われていますから、もうケタが違いすぎてあうあうあ。
最後に話題のドラマとして、パーソンオブインタレスト、シャーロック、ARROW/アローを紹介していましたが、AXNとしては今後この3つを推していきたいのかな。
現在AXNで放送中のパーソンオブインタレストはシーズン2になって相変わらず面白い。私が今一番好きなドラマです。
これなんかまさに情報社会、監視社会を反映している、今の時代らしいドラマですね。
最近のドラマの傾向としては暴力描写がより過激になっていると感じます。スパルタカスとかエログロが凄すぎる。あそこまでする必要あるのかな。
ウォーキングデッドも結構グロいよね。ゾンビだからOK的な空気だけど。
ということで、今回のAXNの開局15周年特別番組はとても内容の濃い番組でした。
AXNはやればできる子。またこういった番組やって欲しい。
あと古いドラマの再放送やって欲しいな。
スパドラが早朝や夕方にスパイ大作戦やスタートレックをやってるけど、1990年代のドラマを放送して欲しいな。
2013/07/03 | ニュース・その他
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