チューダーズ背徳の王冠 シーズン3第5話 改革の揺り戻し
3番目の王妃ジェーンを失って悲しみに暮れるヘンリー8世。反乱は治まったものの以前としてクロムウェルに対する反感は根強くあり、宮廷の治安は混乱する。しかしヘンリーが引き篭もってしまったため、国王不在の中でクロムウェルらは対応に追われる。
王子も産んだ、愛人を作っても文句いわない、優しくて誰にでも気遣う。
ヘンリーにとってはまさに理想の妻だったジェーン。部屋に篭って絵を描いたり、泥酔したり、かつてないほど落ち込むヘンリー。
そんな陛下の唯一の話し相手は宮廷道化師ウィル・ソマーズ。
今回初登場のキャラですね。王に冗談を言って楽しませていましたが、あれで少しは気がまぎれたのでしょうか。
ヘンリーを批判するレジナルド・ポール枢機卿。
この人はソールズベリー伯爵夫人の息子だったんですね。
夫人はメアリーの養育係でもあるので、なるほどそのラインでのちのちメアリーと繋がっていくわけか。
メアリーの結婚は棚上げに。
ポールは王の命を受けた側近サー・フランシスとトマス・シーモアに狙われて危機一髪。いやー危なかった。
フランシスの母は王子エドワードの養育係。この人も初登場かな。
王子は徹底的な衛生管理のもと大事に育てられています。ちょっと過保護すぎないかしら。
王子の伯父エドワード・シーモアは遂に妻とフランシスの関係に気がついた?
怪しんでいるふうだけど確信はないのかな。
エドワード・シーモアと妻の会話からは、妻にあまり強く言えない雰囲気でしたね。なんか不思議な関係。妻はまだフランシスと浮気する気満々なんだが。
一方で弟トマス・シーモアとフランシスは仲良さげ。女たらし同士馬があうのかな。
クロムウェルの友人が射殺、シーモアの家臣が刺殺、宮廷で乱闘騒ぎ。治安が乱れて大混乱の宮廷。しかし国王は引き篭もっているため不在。
クロムウェルが枢密院を召集して議論するが、なにも結論が出ない。
王璽尚書の立場を利用して仕切ろうとするクロムウェル。
サフォーク公、エドワード・シーモア、サー・フランシスなど貴族連中が、庶民の出であるクロムウェルを受け入れられるわけもない。
エドワードとフランシスの確執、サフォーク公とクロムウェルの確執などいろいろありますが、側近リッチ大法官以外は誰もクロムウェルを支持していない。
王璽尚書なのに影響力を失いつつあることが浮き彫りになった枢密院でした。
なにげにエドワード・シーモアが王の代わりを務めようと名乗り出ていましたが、これはのちのちの複線というべきか。野望を抱いていることが伺える。
彼はヘンリーの死後、次の国王エドワード6世の護国卿になって権力を手にしますからね。
3番目の王妃が死んだため、早速つぎの再婚の話が出てきました。
息子が9歳で王になるということは、あと9年の間にヘンリーは3人の王妃を娶ることになります。絶倫やがな。
復帰したヘンリーは国教会の教義を定める。それはまるでカトリックの教義のようで、改革を止めるに等しい内容。
しかしなにも言えないクロムウェル。前の彼だったら反対できたのでしょうが、王の信頼が薄れつつある今、反対したら怒りを買うだけ。
蚊帳の外のカンタベリー大司教のクランマーは、シーズン3になって全く出てこなくなりましたね。クランマー抜きで教義を定めたところがミソですな。
結局のところヘンリーは心の底ではカトリック、法王にもルターにも従いたくなかっただけ・・・。
クロムウェルには暗雲が立ち込めてきました。
なんとかヘンリーが気に入る再婚相手を見つけて、信頼を取り戻さないと・・・。
新しい宮殿ノンサッチを建築する話が出てきました。
修道院を解体して得た費用により国庫は豊か。改革によって潤った金をこんなことに使うのか、クロムウェルとしてはなんもやりきれない気持ちでしょう。
しかし今の立場が危ういので下手に反対できない。ぐぬぬぬぬ。
当時、最高の建築物と謳われたノンサッチ宮殿は、エリザベス女王が御狩場としてよく利用していた宮殿です。
17世紀になるとサンノッチは荒廃、そして解体、売却。現在は跡地から発掘された破片やら陶器のみ。それらは大英博物館に保存されています。
ジェーンが死んでしまったため、王妃付き侍女でヘンリーの愛人だったミセルドンは、家に帰ってしまいました。
気の強そうな顔の美しい女性でしたね。あらもったいない。
ヘンリーと最後の情事にふけるミセルドンのあられもないシーンのオンパレードのせいで、国教会の教義の内容が全然わからなかった(笑)。
ベッドシーンと重ねるんじゃないよまったく。
シーズン2後半からめっきり減ったお色気シーンですが、今回は久々に激しいえっちシーンでしたね。美しいボディだったわー。
引き篭もりから戻ったヘンリーは一気に老けた印象。古傷の足が痛むのか杖を付いて歩く姿がなんとも痛々しい。計算すると今のヘンリーは大体47歳くらいか。
そう考えるともっと老けたメイクでもいい気がしますね。
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2013/06/30 | THE TUDORS チューダーズ 背徳の王冠 大河ドラマ, 歴史
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