孫子<兵法>大伝 第34話 諫言
孫武と伍子胥は、夫差が楚を攻めたら呉は滅亡へと向かうと確信している。伍子胥は死を覚悟して明日、夫差に進言する決意をすると、孫武も一緒にいくことに。
屋敷に戻った孫武は息子の孫馳と酒を酌み交わす。息子が戦に参加して手柄をたてたいことに理解を示す一方で、兵法書を夫差に渡すことは断固拒否する。
そして自分が記した兵法を誰も理解していない、兵法書には国を治める手段も記されているのに、戦の指南書としか見ていない、と嘆く。
孫馳には母のために自分を大事にしろと諭す。
イラは楚への侵攻を止めてもらうため、夫差に会いにいくが門前払いされる。
兵法書は絶対に夫差に渡したくない。楚を攻めて欲しくない、しかし息子や家族を人質に捕られているような状況でどうしようもない。悩んだ結果、孫武は兵法書を全て燃やしてしまう。
翌日、夫差は姑蘇台に兵を集めて鼓舞する。
そこに孫武と伍子胥が揃って現れ、夫差に謁見する。
伯嚭は孫武の屋敷へ乗り込み、兵法書を探すが見つからない。孫武は兵法書をどこかに隠した、と夫差に報告する。
伍子胥は越を攻めるならすぐにでも前線にいくが、楚を攻めるなら命令には従わない。どうしてもというなら私を馬でつぶして乗り越えていくがいい、とその場に寝そべる。
伍将軍あやうし。孫武もあやうし。呉の未来やいかに。
そして残りあと1話となりました。孫武はどうなってしまうのでしょうか。
しかし孫馳は孫武の息子のくせに何故あんなお馬鹿さんに育ってしまったのでしょうか。兵法書を暗記するほど読んでいるくせに何も理解していない!と孫武が怒るのも無理ないわー。
息子と酒を酌み交わすシーンは、明日、自分は死ぬかもしれないということで別れの杯のようでしたね。それから息子が楚との戦にいく、孫武は呉が楚に負けると考えている。息子も生きて帰ってこれないかもしれない。そんな想いもあったのかも。
だから自分を大切にしろ、決して命を粗末にするなと諭したのでしょう。
このドラマでの夫差は下品で暗愚で器の小さい王ってイメージですけど、これでも春秋五覇の一人に数えられるくらいの人物なんですよね。夫差が闔閭の猫耳兜をかぶっている姿を見てみたいんだけど、なかなかかぶらんなー。
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